ども。おーはしです。
僕は学生時代から本を読むのが好きでした。
でも、結婚して子供が出来て、だんだん本を読む時間が減ってきてしまいました。……というのは言い訳ですが(汗)
娘たちも本が大好きで、自分の小遣いのほとんどを本につぎ込んでいるんじゃないか?と言うくらい。
そんな娘が、先日学校からある本を借りてきました。
「ハートボイス - いつか翔べる日」 ときべき文学館 青木和雄(著)
今までも何度か娘が借りてきた本をパラパラと見たことはあったんですが、なかなか最後まで読むことはありませんでした。と言うのも、児童書って平仮名が多かったり、漢字だったとしてもフリガナが多かったりして、イマイチ内容に集中できないんですよね。
ところが、この「ハートボイス」は高学年向けの本ということもあってか、漢字、平仮名、フリガナのバランスが良くすんなり読めました。
内容は、不登校になってしまった少年が周りの大人や仲間たちと関わりながら、イジメや差別などの問題を乗り越えて成長していくというもの。
よくある学校でおすすめの道徳書。と受け取られてしまいがちですが、この本は違います。
一般的な道徳書(僕の主観ですが)では、みんな助けあって問題を解決しましょう!
と言う主題のもとに書かれているような気がしますが、この「ハートボイス」は少し違うように感じました。内容的には「助けあって問題を解決する」に違いはないのですが、この本の主題は「人間の心に耳を傾けよう」というものだと感じました。
物語の進行と同時に、その時の主人公の心の声、親の心の声、仲間の心の声、先生の心の声が絶妙に描かれています。それはキレイ事で表現された心の声ではなく、誰しもが心のなかで話している本当の心の声です。
「相手の気持を考える」ではなく「相手の心の声に耳を傾ける」ことで主人公たちは問題を解決していきます。これって、簡単そうで意外と難しいですよね。
僕はこの本を読んで、娘たちのことはもちろん、妻のことや周りの人たちの気持ちを「分かったつもり」でいたのかも知れないと思いました。
表情は語り口などで、僕が勝手に想像してしまう相手の気持ではなく、その表情の奥にある本当の心の声。
まだまだ、僕は娘たちの本当の心の声・ハートボイスを聞いてはいないのかもしれないと少し反省しました。だけど、それと同時に「まだまだこれからだ!今からでも十分にハートボイスを聞くことはできるんだ」と言うこともこの本から学びました。
思いがけず、小学校の児童書からいろいろな事を学びました。
もうすぐ始まる夏休み。どこの学校でも読書感想文が宿題に出ると思います。この本を子どもと一緒に親も読んで、いろいろ話してみるのも夏休みのいい思い出になるかもしれません。